ポールスターは16日、2023年のサステナビリティ・レポートを発表した。2023年実績で、販売台数1台当たりの温室効果ガス排出量を9%削減することを達成した、という。
同レポートでは、ポールスターが持続可能性に関連するリスクを特定し是正する能力を向上させるために、デューデリジェンス・アプローチをどのように採用しているかを開示。2023年、同社はデジタル・プラットフォームを導入し、持続可能性関連データの収集を合理化し、その透明性と基準・規制を遵守したという。これらにより、同社ではトレーサビリティの強化とバッテリーリスク鉱物の追跡数の拡大に取り組んだ。なかでも、「Polestar 3」のバッテリーに使用するリチウムとニッケルを追跡できるようにしたことで、それぞれ2020年と2021年からブロックチェーン技術を用いたコバルトとマイカを追加した。
2022年比で3.4tCO2e削減
同社では、販売台数1台当たりの温室効果ガス排出量が9%削減できたとしており、これは2022年比で3.4tCO2eの削減に相当。気候変動への影響が少ない素材を厳選し使用したことや、自動車とバッテリー生産における再生可能電力、使用段階でのエネルギー効率という3つの対応策に注力することで達成したとしている。
2040年気候変動ロードマップ具体化へ
ポールスターのサステナビリティ部門責任者であるフレデリカ・クラーレン氏は、「私たちのビジョンは明確で、電気自動車(BEV)をさらに優れたものにするために、より持続可能で革新的なソリューションを導入しながらBEVの移行を加速させたいと考えている」と話し、年内にも2040年の気候変動目標に向けた「気候変動ロードマップ」をより具体化する取り組みに言及した。(2024年4月16日)