GM・キャデラックは29日、小型SUVの新型電気自動車(BEV)、「新型OPTIQ(オプティック)」を発表した。キャデラック部門におけるBEVのエントリーモデルで、欧州をはじめ世界販売を計画している。価格は5万4千ドル(850万円)から。
キャデラックBEV第4弾
新型オプティックは、キャデラックのBEVシリーズ第4弾モデル。欧州市場での先行販売を予定しており、パリで発表した。発売は今年後半からという。
新型オプティックは、デュアルモーターの全輪駆動で8kWhのバッテリーパックを標準装備し、フル充電時の航続距離は約300マイル(482㎞)で、約10分のDC急速充電で航続距離を79マイル(127㎞)まで伸ばすことができるという。外観は、キャデラック伝統のデザインを踏襲しながらも革新性を表現し、なかでもリヤ・クォーター・パネルのウィンドウ・デザインはキャデラック初の精密パターンを採用したアコースティック・ラミネート・ガラスとした。インテリアもラグジュアリーさを保ちながら、採用した柄入りアクセントファブリックは100%リサイクル素材から作られた糸で織られているなどリサイクル素材の活用を図った。スーパークルーズ(3年間のコネクテッドサービス)を標準装備した。
若年顧客層をターゲット
同社では「キャデラックは、常にアメリカン・ラグジュアリーを定義してきた。過去5年間で、キャデラックは全世界で約100万人の新規顧客を迎え入れ、米国では若年層の購入比率が5%上昇した。オプティックは、10年後までに完全な電気自動車ポートフォリオを提供することを目指すキャデラックにとって、高級EVの購入意向者を惹きつける重要なゲートウェイとなるだろう」としている。 (2024年5月30日)