• 2024-09-29

BASF、WHWリサイクリングとバッテリーリサイクルで業務提携

BASFは18日、WHWリサイクリングとバッテリーの正極および負極廃棄物処理で提携した、と発表した。年内にも2つの新しいプラントを立ち上げ、欧州域内でのバッテリーの循環型バリューチェーンづくりを推し進める。

WHWリサイクリングは、電極箔のリサイクル専門会社。WHWリサイクリングは、BASFの生産廃棄物を回収し、回収した原材料をバリューチェーンに供給する仕組みを提供する。このため、今年末から、バッテリーセル生産から排出される正極箔と負極箔の廃棄物をドイツのバウデンバッハにあるWHW社の2つの新しい分離プラントで処理する。

正極箔に用いられるアルミニウム材料は、陰極分離プラントにおいて正極活物質から高効率に分離し、金属画分として再利用することができる。分離後、BASFは不純な正極活物質を精製し、得られた電池グレードの鉱物を正極活物質製造の原料として再利用する。担体材料として負極箔に加工された銅や、陽極分離プラントで処理した後の回収原料としてグラファイトを用いることができるとしている。

BASFバッテリーマテリアルズのバッテリーリサイクル事業管理担当バイスプレジデント、クリスティン・グロス・レンベック氏は「バッテリーリサイクルへの包括的なアプローチは、欧州のバッテリー業界にとって真の循環型経済を実現し、希少資源を節約するための重要なステップだ」と述べた。(2024年6月18日)