• 2024-09-29

ポルシェの上半期販売、中国不振響き6.8%減

ポルシェの今年上半期(1~6月)の新車販売台数は前年同期比6・8%減の15万5945台だった。商品モデルの入れ替えが販売実績につながらなかったものの、BEV化した「新型マカン」の納車が下期に始まるなど、底堅い需要を支えに販売回復を見込んでいる。

地域別の販売台数は、北米が同5・7%減の3万9,558台となり、中国は同32.6%減の2万9,551台に落ち込んだ。中国市場での販売減を、同社では「中国市場の緊迫した経済状況が続いていることと、バリュー志向の販売に注力しているため」と説明している。欧州では、地元ドイツが同21.6%増の2万811台と大きく伸ばし、ドイツ以外の欧州で同5.6%増の3万8,611台を記録した。

同社は現在、「カイエン」、「パナメーラ」、「マカン」、「タイカン」、「911」と6モデルのうち5車種でモデルチェンジし、その影響が販売実績に表れたとみている。セールス&マーケティング担当のデトレフ・フォン・プラテン執行役員は「ポルシェ史上最もパワフルなモデルレンジで、私たちは明確なシグナルを発信している。世界的に厳しい市場環境にあっても、私たちは非常にバランスの取れた販売体制を維持し、個々の市場における課題を補うことができた」と述べた。

車種別では、「カイエン」が16%増の5万4,587台販売し、ポルシェのなかで最も上半期に販売したモデルとなった。「マカン」は18%減の3万9,167台にとどまったが、今回のBEVへのモデルチェンジは「非常に好調な受注を記録している」とし、下半期から納車が始まる予定だ。また、「911」は8%増の2万8,212台、「パナメーラ」は25%減の1万3,255台。「718ボクスター/ケイマン」は8%増の11,886台を納車した。(2024年7月12日)