• 2024-12-23

ステランティス、中国リープモーター製EVを欧州に出荷開始

ステランティスは30日、中国の電気自動車(EV)「リープモーター」を欧州に向けて出荷した、と発表した。9月からドイツなど欧州9カ国で販売する。ステランティスはリープモーターと合弁でリープモーターのEVを中国以外で販売する計画で、その第1便が上海で船積みされた。リープモーター車が欧州で販売されるのは初めてで、ステランティスは低価格帯の商品補完を狙う。中国製EVへの圧力を強める欧州委員会との間でどのような取り扱いがなされるか、注目を集めそうだ。

上海で船積みされたのは、リープモーターの車コンパクトSUV「C10」とミディアムクラスの「T10」の2車種。ステランティスとリープモーターの合弁会社「リープモーター・インターナショナル」が出荷、ヨーロッパに向けて船出した。9月から欧州9カ国で販売し、2024年末までに欧州にリープモーター車の販売拠点を200カ所設置する計画だ。また、2024年後半には中東・アフリカ、アジア太平洋、南米にも仕向け地を拡大する。ステランティスは同社の販売チャネルを活用し、欧州でリープモーター車の販売拠点を2026年までに500カ所に増やす計画だ。

リープモーターの創業者である朱江明会長兼最高経営責任者(CEO)は、「リープモーターは7月前半の時点で、最初の販売以来、中国で累計40万台以上のEVを販売している。ステランティスとリープモーターの協業は、両社にとって大きな成長につながると確信している」とコメントした。(2024年7月30日)