フォルクスワーゲン（VW）は9日、23日から開幕する上海モーターショーで発表するコンセプトカーを公開した。現地の３合弁会社がそれぞれ新たな電気自動車（BEV）を提案する。VWが中国市場戦略として打ち出している「中国で、中国のために」に沿った最初のモデルとなる。

新中国戦略による初のモデル

一汽VWはノッチバックモデルのEVを、上海VWのレンジエクステンダー技術（EREV）による航続距離延長機能を備えたBセグメントの電動SUV、そして安徽VWも電気SUVを披露する。同社では、「3台のコンセプトカーはいずれもVWの新しい中国DNAを体現している」とし、技術とデザインの両面において、また開発期間も30%以上短縮したという。同社では、このコンセプトモデルはいずれも中国ならではの新エネルギー車（NEV）となる。

VWのトーマス・シェーファーCEOは「私たちの目標は、インテリジェントなコネクテッドカーの時代においても、中国における国際的な自動車メーカーのリーダーであり続けること」としたうえで、「開発期間の短縮、強力なパートナー、洗練された現地開発、生産、インフラ、そして中国のお客様にふさわしい製品とイノベーションを私たちは備えている」と述べた。

上海モーターショーは今月23日から5月2日まで開催され、会期中数十万人が来場する世界最大のモーターショー。（2025年4月9日）