アウディは3日、「新型Q6e-tron」のデザインを公表した。人間中心のデザイン性を重視し、AR(拡張現実)を用いたディスプレイなどデジタル・コックピットを採用した。また、居心地の良さを表現する素材への配慮も示した。
Audi Q6 e-tronは、新開発のプレミアムプラットフォームエレクトリック(PPE)と新型E3エレクトロニクスアーキテクチャーをベースとした最初のモデルとなる。「テクノロジーと美しさ、持続可能性を完璧なバランスで融合した」という。なかでも、統一されたインテリアデザインは特長的で、ドアからコックピット全体を通ってセンターコンソールまで伸びるソフトラップは均質で居心地の良い空間感覚を生み出している。シートのほか一部はリサイクル素材を用いた。
アウディは、「すべてのインテリア・コンポーネントがひとつの空間としてデザインされたかのようにまとまり、乗員は心地よい繭(まゆ)の中にいるような感覚を味わうことができる」と説明する。デザインによって車内のさまざまなエリアを区別し、快適性を重視しながらも操作エリアならではの工夫も盛り込んだ。運転席側のドア・ハンドルには「ブラック・パネル」風の操作系を組み込み、モダンなインテリアとの調和を狙った。ミラーの設定もシートとドアの機能、ライトと視界の設定にも工夫を施している。