• 2024-09-29

ステランティス イタリアにバッテリー技術センターを開所

ステランティスは8日、イタリア・トリノに4千万ユーロ(63億3千万円)を投じ最新鋭のバッテリー・テクノロジー・センターを開設した。自社製EV用バッテリー・パックの試験・開発に取り組む。

イタリア・トリノ – ステランティスが本日、トリノのミラフィオーリ複合施設に同社初となる「バッテリー・テクノロジー・センター」を開設した。敷地面積は8千平方メートルで、3階建て建屋に計32の試験セルを備える、イタリア最大の、ヨーロッパでも有数の規模を誇る施設となる。このうち24のウォークイン・チャンバーは湿度と温度をコントロールでき、温度範囲は摂氏-40度から60度、最大変化は毎分20度となる。最大47個のバッテリーパックを並行してテストすることができる。同センターの開設で、バッテリーパックやモジュール、高電圧セル、ソフトウェアの設計、開発、テスト能力を強化し、今後発売する車両に搭載する。将来にはテクノロジーセンターの電力システムを拡張し、テストセルあたり最大1.2キロボルトと2.2メガワットを管理できるようになるという。

ステランティスは現在、6つのギガファクトリーを含むグローバルなバッテリー開発・製造ネットワークの構築を進めており、カナダ・オンタリオ州ウィンザーには「北米バッテリー・テクノロジー・センター」を建設している。