BASFとSKオンは15日、北米とアジア太平洋地域を軸にリチウムイオン電池の協業で提携する、と発表した。両社は、正極活物質(CAM)製造に関し協業し、その後リサイクルなど共同で電池材料を開発する。電池材料メーカーのBASFとEV用電池セルメーカーのSKオンの提携で、リチウムイオン市場のバリューチェーンに基軸グループが誕生する。
協業内容は後日明らかにする、としているが、当面は正極活物質をターゲットに取り組む。北米とアジア太平洋市場を中心に、世界のリチウムイオン電池市場での協業機会を探る。両社は今回の提携で、ビジネス能力と製品開発能力をまとめ業界をリードする材料開発に挑む考え
BASFの触媒部門社長であり、電池材料と電池リサイクル事業の責任者でもあるペーター・シューマッハー博士は「SKオンとの提携により、当社は世界中の電池メーカーと電気自動車メーカーにサービスを提供する市場での地位をさらに強化できる」と話し、SKオンのジー・ドンソブ社長兼CEOは「BASF社との提携は、バッテリー材料のサプライチェーン強化に向けた取り組みの一環だ」と述べた。