現代自動車とイヴェコ・グループは1日、現代自のグローバル「eLCVプラットフォーム」をベースとした欧州向けに小型商用EVをイヴェコにOEM供給することで契約調印した、と発表した。
韓国ソウルの現代自本社で、現代自の張在勳(チャン・ジェフン)社長兼CEOとイヴェコ・グループゲリット・マルクスCEOらが参加し契約調印式を行った。現代自のエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼グローバル商用車・水素事業責任者のケン・ラミレス氏とイヴェコ・グループのトラック事業部門プレジデントのルカ・スラ氏も出席した。
現代自とイヴェコは2022年3月に、パートナーシップを開始し燃料電池車「eDAILY FCEV」の共同開発や「E-WAY FCEVシティバス」の発売など、水素を燃料とする商用車事業で協力してきた。今回、新たにラインアップを拡充するパートナーシップで合意した。両社は「カーボンニュートラルなモビリティと輸送への移行を加速させるという両社の共通のコミットメントを強調するもの」と意義づけている。
供給する小型商用EVは、現代自の新しいグローバル・オール・エレクトリック・ライト・コマーシャル・ビークル(eLCV)プラットフォームを適用した最初の輸出モデルとなる。荷物の積載や運搬の使い勝手を向上させる低床設計で、小型商用車の電動化ニーズに向けて専用設計されたものだ。これにより、現代自は欧州で「イヴェコ」バッジを付けたシャシーキャブを製造・供給し、イヴェコ・グループはノックダウン生産し販売する。(2024年2月2日)