
仏ルノーは28日、SUV「ダスター(Duster)」を来年1月26日にインドで発表する、と公表した。2012年に同国で初の本格SUVとして登場し、約20万台を販売した人気モデルが復帰することになる。ダスターのインド市場への再投入は、ルノーが掲げる海外戦略「インターナショナル・ゲームプラン2027」の一環で、標ぼうする現地開発・現地生産体制を強化することになる。
新型ダスターはインド南部チェンナイにある、日産自動車がルノーに譲渡した「RNAIPL工場」で組み立てる。ルノーにとって欧州域外ではラテンアメリカ、韓国、トルコ、モロッコに続く5番目の生産拠点となる。同社は「市場の近くで設計・生産することで、より地域の顧客ニーズに即した車を提供できる」としている。
ルノー・インディアのステファン・デブレーズCEOは「ダスターは冒険と信頼性の象徴であり、インド市場へのコミットメントを示すもの」と強調。新型は従来の堅牢なデザインを継承しつつ、最新技術と高い走行性能を備えるという。
インドは2024年に世界で最も成長した自動車市場(前年比7%増)となり、現在は世界第3位。ルノーはこの成長市場で販売網の拡充を進め、ブランド再強化を図る構えだ。(2025年10月28日)