テスラは１７日、テキサスの工場でサイバートラック第1号車の生産を始めたと発表した。関係筋によると、これはシリーズ・バージョンの最初の例とみられる。テスラのEVトラックは当初、８月末に出荷され、10月から本格生産が開始されると報じられていた。テスラは年間37万5000台の生産を見込んでいる。

テスラのサイバートラックは2019年に初めて発表され、その後３回にわたって生産開始を期している。 最初の延期は2021年後半から2022年後半へ、次に2023年前半へ、そして最近では2023年半ばからの「早期生産」としていた。最終的な生産バージョンは発表されておらず、最終価格も公表されていない。

その要因は、バッテリー供給の遅れと目されている。電気トラックには、テスラが現在カリフォルニア州フリーモントで製造している4680フォーマットのセルが搭載される。このセルは、同じくギガテキサスで製造されているモデルYにも使用されている。既報の通り、テスラ・サイバートラック用の4680型バッテリー・セルは、テスラが自社製の第1世代の4680型セルではまだエネルギー密度が目標に達していないため、当初はパナソニックとLGエナジー・ソリューションから供給される可能性がある