NVIDIAは9日、音声AIが消費者にどのようにかかわっているかをブログ形式で公表した。銀行決済やレストランでの注文、医療、エネルギー分野での利活用を紹介した。このうち、自動車の販売領域においての音声AIのメリットをPRしている。

（以下原文掲載）

自動車向け音声AI

車両の販売からサービスのスケジューリングまで、音声AIは自動車メーカー、ディーラー、ドライバー、乗客に多くのメリットをもたらします。

ディーラーに直接訪問する前に、車両の買い物客の半数以上がオンラインで検索を開始し、最初に電話で連絡を取り、情報を収集します。車両のマニュアルでトレーニングされた音声AIチャットボットは、技術力、ナビゲーション、安全性、保証、メンテナンスコストなどに関する質問に答えることができます。AIチャットボットは、試乗をスケジュールし、価格の質問に答え、どのモデルの在庫があるかを買い物客に通知することもできます。これにより、自動車メーカーは、顧客とのインテリジェントで自動化されたエンゲージメントを通じて、ディーラーネットワークを差別化できます。

メーカーは、運転体験、安全性、サービスを向上させるために、高度な音声AIを車両やアプリに組み込んでいます。オンボードAIアシスタントは、ナビゲーション、インフォテインメント、一般的な車両診断、ユーザーマニュアルのクエリのために自然言語音声コマンドを実行できます。物理的なコントロールやタッチスクリーンを操作する必要がなく、ドライバーはハンドルを握り、道路に目を向けることができます。

音声AIは、商用フリートの車両の稼働時間を最大化するのに役立ちます。テクニカル サービス速報とソフトウェア アップデートの頻度に関する AI トレーニングにより、技術者は修理のより正確な見積もりを提供し、車をリフトに乗せる前に重要な情報を特定し、商用および中小企業の顧客に車両修理の更新を迅速に提供できます。

ドライバーの音声コマンドとバグレポートからの洞察により、メーカーは車両の設計と操作ソフトウェアを改善することもできます。自動運転車がより高度になるにつれて、音声AIは、ドライバーが車両を操作し、問題のトラブルシューティングを行い、支援を求め、メンテナンスをスケジュールする方法において重要な役割を果たすことを期待しています。