米EVベンチャーのルーシッドは5日、2024年第2四半期(4~6月、Q2)決算を発表するとともに、サウジアラビアの政府系投資ファンドのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)から15億ドル(約2,175億円)の追加支援を受けることで合意した。同社は受注予約を始めたSUV「グラビティ」の生産設備や、サウジアラビアでの新工場建設資金に充当する考えだ。
期中納車は7割増の2,394台
Q2の営業収益は2億58万1千ドル(291億円)で、前年同期比32.9%増だった。同70.5%増の2,394台と急伸した新車販売が支えた。期間中の生産台数は2,100台。しかし、依然として製造費や開発費などのコストが売り上げを大きく上回り、営業損失は前年同期よりも5千万ドル余り改善したものの7億8,741万ドル(1,143億円)だった。純損失は同1億2,084万ドル少ない6億4,339万ドルとなった。これにより、上半期(1~6月)の純損失は前年同期比2億1,951万ドル減の13億2,424万ドル(1,923億円)となった。
7.5億ドルの追加出資と7.5億ドルの融資枠で合意
PIFからの追加出資は、PIFの関連会社「Ayarサードインベストメント」を通じて行う。7億5千万ドル(1,089億円)を転換型優先株を、また同じく7億5千万ドルの貸付枠を設けることで合意した。(2024年8月6日)