テスラは2日、第3四半期(7~9月、Q3)の新車販売台数が前年同期比6.4%増の46万2,890台だったと発表した。昨年第4四半期(2023年10~12月)以来3四半期ぶりに実績を上回った。今年1~9月の電気自動車(EV)販売で、テスラは129万3,656台(前年同期比2.3%減)となり、EV2位のBYDとの差は12万4千台にまで迫られている。
車種別では、「モデル3/Y」が同5.0%増の43万9,975台で、「モデルS」などその他が同43.4%増の2万2,915台だった。
1~9月では2.3%減の129万台。BYDは117万台
テスラは今年に入って世界各地で販売不振に見舞われており、今年1~3月の第1四半期には同8.5%減の38万6,810台にとどまり、第2四半期も同4.8%減の44万3,956台と2四半期にわたって実績割れを強いられていた。各国でのEVに対する補助金削減や、中国市場での中国車メーカーと競争激化などが響いていた。
一方、テスラを猛追するBYDは今年1~9月の電気自動車販売台数が同11.6%増の116万9,579台と発表。テスラはQ3でプラスとなりながらも1~9月では同2.3%減の129万3,656台にとどまり、Q2までのその差10万4千台よりも詰められた格好だ。
テスラは今月23日(現地時間)にQ3の決算発表を行う予定で、業績でもその回復ぶりが関心を集めそうだ。(2024年10月2日)