
米電気自動車(BEV)メーカーのテスラは2日、今年第2四半期(4~6月)の販売実績を発表し、今年上期(1~6月)の販売台数が前年同期比13.2%減の72万803台にとどまり、中国メーカーのBYDがテスラに約30万台の大差をつけ世界トップのBEVメーカーに立った。BYDが大胆な値下げ攻勢で大きく販売を伸ばした半面、テスラはイーロン・マスク氏の米トランプ政権のもとでの発言が不買運動につながり大きく販売減に見舞われているのが響いた格好だ。
テスラの上期販売は13%減の72万台に

テスラの今年第2四半期(4~6月)の新車販売台数は前年比13.5%減の38万4,122台にとどまった。2四半期連続での実績割れに見舞われた。主力の「モデル3/Y」が同11.5%減の37万3,728台と販売不振が続く。これにより、今年上期の販売台数は72万803台で、前年同期の83万766台から約9万台、率にして13.2%減少した。
BYDは半期初の100万台販売
一方、1日に6月の販売台数を発表したBYDの今年上期のBEV販売台数は前年同期比40.9%増の102万3,381台となり、初めて100万台乗せを果たした。総販売台数も好調で、同33%増の214万5,954台と半期で初めて200万台を突破した。BEV比率もじわじわと高まっており、前年同期の45%から47.7%にアップした。
これにより、BYDはテスラに30万台の差をつけて今年上期のBEV世界トップに輝いた。BYDは、このままの販売ペースが続けば年間BEV販売200万台超えとなる見通しで、世界のBEV市場をリードしていくことになりそうだ。(2025年7月3日)