• 2024-05-18

NIO、中東の投資ファンドから22億ドル調達

中国のEVメーカー、上海蔚来汽車(NIO)は18日、UAEの投資ファンド 「CYVNホールディングス」が第三者割当増資に応じ総額で22億ドル(約3,145億円)を調達することで合意した、と発表した。今年7月には同様にCYVNから7億3,850万ドルの株式投資を受けており、今回の追加投資でCYVNの出資比率は20.1%となり、CYVNは15%以上の株式保有が続けば2人の取締役を派遣する権利を持つ、ことも合意した。

2023年7月に発表したNIO「ES6」

NIOが新たに発行する株式数はクラスA普通株で2億9,400万株で、CYVNが現金22億米ドルを投じ1株当たり7.50米ドルで引き受ける。これにより、CYVNはNIOの発行済み株式総数の約20.1%を所有することになる。投資取引は12月の最終週に行われる予定だ。また、CYVNはこの取り引き後、NIOの発行済月株式総数の15%以上を保有し続ける限り2人の取締役を指名する権利を有し、5%以上15%未満の場合は取締役1人を指名するという。

NIOの創業者であるウィリアム・ビン・リー会長は、「バランスシートが強化されたことで、NIOはブランドのポジショニングを研ぎ澄まし、自動車産業の変革における主導的地位をさらに強固なものにすると確信している」と述べた。CYVNホールディングスのジャセム・アル・ザビ会長は、「NIOへの投資拡大は、モビリティ分野で世界有数のポートフォリオを構築するという当社の継続的な戦略の一環」と話し、NIOを長期的な戦略パートナーと位置づけ支援していく意向を示した。