メルセデス・ベンツは8日、今月25日に開催する「第18回北京国際モーターショー(オートチャイナ2024)」の期間中に、新型車2モデルを世界初公開すると発表した。中国市場重視の姿勢を示す格好だ。
F1中国グランプリではAMG Eパフォーマンスを披露
お披露目するのは、電気自動車(BEV)モデルとなる「新型Gクラス」と「AMG GT 63 S E PERFORMANCE」で、いずれもワールドプレミアとなる。新型Gクラスは24日に芸術地区798で発表会を催す。AMG GT 63 S E PERFORMANCEのは20日に上海で開催するF1中国グランプリのAMGブランドナイトで公開する。
また、「コンセプトCLAクラス」とBEV「EQSサルーン」も初めて公開する。なかでも、「コンセプトCLAクラス」は、次期MMA(メルセデス・モジュラー・アーキテクチャー)プラットフォームとMB.OSによるもので、生産モデルに近いものとして注目を集めそうだ。その他にも、新商品をオートチャイナで展示する予定だ。
中国はメルセデス・ベンツにとって最大の生産拠点がある国で、ドイツ国外で最も強化している研究開発拠点も置く重要市場だ。2021年にはEドライブやバッテリー、充電、NVHなどを含む最先端のテストラボを備えた「R&Dテックセンター・チャイナ」を北京に開設したほか、2022年には上海にR&Dセンターを新設している。さらに、今年4月には最先端のデジタル・イノベーションの現地開発を加速させるための先進的なハードウェアおよびソフトウェア設備を備えた新棟を増設する予定だ。
オートチャイナは25日から5月4日まで
なお、4年ぶりに開催されるオートチャイナ2024は北京市郊外の中国国際展覧センターを会場に、2千社以上が出展し60万人以上が来場する見込みという。会期は今月25日から5月4日まで。(2024年4月9日)