• 2024-05-18

小鵬汽車、2023年業績も2,300億円超えの営業赤字

販売は好調。写真は人気SUVの「G9」

小鵬汽車の2023年業績は、売上高が前期比14.2%増の306億7,600万人民元(6,503億4,540万円)と伸びたものの、依然として開発費負担など製造原価割れが続き営業損益は前期をさらに上回る108億8,900万人民元(2,308億5,600万円)の赤字だった。同社では今後3年間で、新たに10モデルの新商品を発売する予定で、業績健全化への歩みを加速させたい考えだ。

3月19日に発表した。売上高のうち、自動車販売は280億1,086万人民元(5,951億円)で前期に比べ12.8%増えた。販売台数はミドルSUV「G9」などがけん引し14万1,601台で前年に比べ17%伸びていながらも、政府の新エネルギー車補助金の終了で台当たり単価は落ち込んだ。一方、売上原価は同26.5%増の284億5,800万人民元(6,033億767万円)と売り上げを上回るコストのままで、これに52億8千万人民元(1,119億円)の研究開発費負担などが響き営業赤字幅が広がった。

同社では今後3年間で10モデルの新商品を発売するとともに、「自動運転と海外市場への新規参入」に注力し、業績健全化を急ぎたい考えだ。(2024年3月24日)