メルセデス・ベンツは25日、中国のIT大手テンセントと米ゲーム開発会社エレクトロニック・アーツ（EA）と組んで、ベンツ車向けの車載ゲームサービスを始める、と発表した。「Need for Speed（极品飞车）」のサービス名で年内にも中国のベンツ車に搭載する。メルセデス・ベンツとテンセントは自動運転などでも提携しており、その連携をさらに深めた格好だ。開幕した北京オートショーで披露した。

年内にも中国でサービス開始

MBUXのコンピューティングパワーを使い没入感のあるエンターテインメントとして提供する。今年末までに、中国の第3世代MBUXを搭載したメルセデス・ベンツ車を対象にOTA（Over-the-Air）方式でアップデートし利用できる。車室内ゲームとして、車両が停止中のみBluetoothのゲームコントローラーで楽しめる。同社では、MBUXでさらに多くの車内ゲームサービスを提供していく方針だ。

新ゲーム「ニード・フォー・スピード」は、世界有数のサーキット場や架空の都市を舞台に、ストリート走行やサーキットレースを楽しめるもので、2024年には発売から30周年を迎える人気ゲーム。世界中で1億本以上が販売され、20種類以上のバージョンがあるという。（2024年4月25日）