• 2025-03-15

GMの2024年業績、北米での販売増で増収増益に

ゼネラル・モーターズ(GM)が27日発表した2024年業績は、北米での販売増が寄与し本業の儲けを示すEBIT(税引前・利払前利益)は前期比20.9%増の149億3,400万ドル(2兆3,498億円)となり、営業利益率でも前期の7.2%から8.0%に改善した。同社のメアリー・バーラCEOは、こうした業績改善を受けて従業員へ一人あたり最大1万4,500ドル、日本円で228万円のボーナスを支払う予定だと明らかにした。

営業収入は前期比9.1%増の1,874億4,200万ドル(29兆4,940億円)で、うち金融収入は同11.6%増の158億7,500万ドル(2兆4,979億円)となった。期中の新車販売台数は同3.1%減の599万8千台で、うち米国ではキャデラックなどすべての事業部門で販売増をみせた同4.2%増の270万5千台と伸びた。

第3四半期には3億4,700万ドル余の中国での合弁事業の持分減損を実施するとともに、ロボットタクシー事業「クルーズ」の中止といった事業見直しを積極的に進めたことで、当期利益は同39.4%減の59億6,300万ドル(93億8,200万円)にとどまった。

バーラCEOは電気自動車事業が「変動利益黒字化のマイルストーンを達成した」と述べ、今後の電動化戦略に自信を示した。また、エスカレードIQなどキャデラック部門に新型EVを相次いで投入する計画も明かした。同社では、総額6億4千万ドル、日本円で1兆円に及ぶボーナス支給を行う意向を示しており、今年も引き続き堅調な事業見通しであることを強調した。(2025年1月29日)