• 2026-06-11

アウディ、新型「Q7」を発表 3代目でプレミアムSUVの完成度をさらに向上

最大7人乗りと最新デジタル技術を融合 MHEV搭載ディーゼルで効率と走りを両立

アウディは9日、大型プレミアムSUV「Q7」の第3世代モデルを発表した。2005年の初代投入以来、同社のSUVラインアップを支えてきた主力車種で、広い室内空間や高い走行性能に加え、最新のデジタル照明技術や先進運転支援機能を採用した。ドイツでは今月から受注を開始し、9月に納車を始める。価格は8万7,900ユーロ(約1,450万円)から。

新型Q7は、アウディが「プレミアムSUVの理想形」と位置づけるモデル。高いショルダーラインや大型シングルフレームグリルを特徴とする力強いデザインを採用し、存在感を一段と高めた。

Variable interior

室内は5人乗りを標準としながら、従来の7人乗り仕様に加え、2列目に独立シートを配置した6人乗り仕様を新たに設定した。3列目シートと組み合わせることで、ショーファーカーに近い快適性を実現し、ビジネス利用や長距離移動の需要にも対応した。荷室容量は5人乗り仕様で最大2075リットル、7人乗り仕様でも最大1980リットルを確保。大型SUVとしての実用性を維持した。最上級グレードには、透過率を切り替えられる大型パノラマガラスルーフを採用。開放感と高級感を高める装備として訴求する。

新型Q7のライティング技術は目玉。オプション設定のデジタルマトリクスLEDヘッドライトはマイクロLEDモジュールを採用し、高精細な光パターンの投影を可能にした。後方には第3世代デジタルOLEDテールランプを搭載。通信機能付きライティングやアクティブデジタルライトシグネチャーを備え、最大8種類の照明パターンを選択できる。

さらに、運転支援システムと連動した視覚情報表示も強化した。車線維持支援や方向指示に関する情報を路面へ投影することで、安全性を向上させたという。夜間にはウインカーと連動して路面上に矢印を投影し、自転車や歩行者など周囲の交通参加者への注意喚起を行う。

パワートレーンは3.0リットルV型6気筒ディーゼルエンジンを搭載し、220kW(299PS)仕様と180kW(245PS)仕様を設定する。新世代の「MHEVプラス」システムを採用し、パワートレーンジェネレーターが最大18kW(24PS)を追加出力、発進加速や低速域でのレスポンスを補助する。電動コンプレッサーも組み合わせ、ディーゼル特有のターボラグを抑制した。駆動方式は全車に四輪駆動システム「クワトロ」を採用。8速ティプトロニックATと組み合わせる。標準のスチールサスペンションに加え、アダプティブエアサスペンションも選択可能で、快適性と操縦安定性を高めている。

SUV需要が世界的に高止まりする中、Q7はアウディの上級SUV戦略を担う重要モデルとなる。近年は電動化モデルの拡充が進む一方で、大型SUV市場では長距離移動性能や牽引能力を重視する顧客層も依然として厚い。新型Q7は、48Vマイルドハイブリッド技術による効率化と最新デジタル技術を組み合わせることで、電動化移行期におけるプレミアムSUVの新たな基準を示すモデルとなりそうだ。(2026年6月10日)