• 2026-07-09

現代自、車載画面からガレージドア操作 米チェンバレンと「myQ」連携

現代自動車の米国法人、ヒョンデ・モーター・アメリカは8日、インテリジェントアクセス技術を手掛ける米チェンバレン・グループと提携し、コネクテッドガレージ技術「myQ Connected Garage」を一部のヒョンデ車に導入すると発表した。車載タッチスクリーンから自宅のガレージドアを遠隔で確認、開閉できるようにし、自動車とスマートホームの連携を強化する。

「Hyundai myQ Connected Garage」では、車両の位置情報と連動したジオフェンシング機能を活用する。あらかじめ設定した車両が自宅に近づいたり離れたりすると、その距離に応じてガレージドアを自動で開閉できる。ドライバーは車載画面からガレージドアが開いたままになっていないか確認し、離れた場所から閉めることも可能。自宅から数百マイル離れていても、対応するガレージドアを車両のタッチスクリーン上で管理できるという。

自動開閉を作動させる距離をドライバーの生活スタイルに応じて設定できるほか、自宅やプライバシーを保護するためサービスを無効にする「バレーモード」も備える。複数のガレージドアや異なる場所のガレージを1つのmyQアカウントに登録し、車載画面から操作することもできる。自動閉鎖機能が何らかの理由で中断された場合には、設定した時間内に車載タッチスクリーンへ「ドアを閉める」よう通知する機能も搭載する。

ヒョンデ・モーター・ノース・アメリカの最高情報責任者(CIO)、マニシュ・メロトラ氏は「myQ Connected Garageとの新たな統合は、顧客の保有期間を通じて直感的で信頼性の高い技術を提供するという当社の方針を反映したものだ」と説明。「受賞歴のあるコネクテッド機能を車両に統合することで、顧客が日常的に頼ることのできる、よりシームレスで便利な体験を実現する」としている。

チェンバレン・グループの販売戦略・オペレーション担当副社長、キール・フィッツジェラルド氏は「シンプルで安全なスマートアクセス技術をドライバーの日常生活にシームレスに統合する」と述べ、外出先からでも自宅のセキュリティーとつながる利便性を強調した。

同サービスは「LiftMaster」「Chamberlain」「Craftsman」など主要なスマートガレージドア開閉機に対応する。他ブランドの開閉機についても、小型の追加機器「myQ Smart Garage Control」を使うことで対応可能な場合がある。クラウドベースの仕組みを採用しているため、車両への追加ハードウエアの設置や手動プログラミングは不要。myQアカウントとヒョンデのコネクテッドサービス「Bluelink」を連携すれば、対応する現代自の車両とガレージドアが自動的に接続される。

「Hyundai myQ Connected Garage」は3カ月間の無料試用期間を設け、2024~26年型の一部ヒョンデ車で利用できる。対応状況は車種やグレードによって異なり、オーナーは「MyHyundai with Bluelink」アプリで確認できる。

チェンバレン・グループは米投資会社ブラックストーン傘下で、スマートアクセス分野を世界的に展開する。「LiftMaster」と「Chamberlain」の両ブランドは世界5000万戸以上の住宅に導入され、myQアプリは1日当たり1500万人が利用しているという。

現代自は車載ソフトウエアやコネクテッドサービスの高度化を進めており、今回の提携はクルマを単なる移動手段から、自宅や日常生活と常時接続するデジタルプラットフォームへと進化させる取り組みの一環となる。自動車メーカー各社がソフトウエア定義車両(SDV)やスマートホーム連携を競うなか、車載画面を家庭設備の操作端末として活用する動きが一段と広がりそうだ。(2926年7月9日)