
ルノーは24日、1960年代の高性能車「ルノー8ゴルディーニ」を現代のEVとしてよみがえらせた「ルノー8ゴルディーニ・コンセプト」を発表した。270馬力の電気モーターを搭載する後輪駆動の2人乗りクーペEVで、10月12~18日のパリ・モーターショーに展示する。
ルノー8ゴルディーニは1964年に登場した車体後部に95馬力のエンジンを積む後輪駆動車で、青い車体と二重の白いストライプでも知られるルノー伝説の名車。新たなコンセプト車は、この配色や角張ったホイールアーチ、丸型ライトを受け継ぎながら、低く幅広の2ドアクーペに仕立てた。全長は4.12メートル、全幅1.88メートル、全高1.27メートル。前輪に19インチ、後輪に20インチのホイールを装着した。
歴代モデルの魅力をEVに生かす
ルノーは近年、歴代の人気車種を題材に、特長的なデザインをEVで現代によみがえらせるコンセプト車を製作している。2022年にはルノー5の誕生50周年を記念し、デザイナーのピエール・ゴナロン氏と電動ショーカー「5ディアマン」を開発。2024年には、ルノー17を基にデザイナーのオラ・イト氏と「R17エレクトリック・レストモッド」を発表し、同年のパリ・モーターショーにも展示した。
過去の車をそのまま復刻するのではなく、車種ごとの個性を残しながら、新しい造形や電動化技術と組み合わせるプロジェクトだが、今回の8ゴルディーニは外部デザイナーとの共同制作だった2車種とは異なり、ルノーの社内デザインチームが手がけた。社内公募で集まった約300点のスケッチから案を絞り込んだという。

室内には、往年の丸型計器を思わせるデジタル表示器を並べた。水平に伸びるダッシュボードにはアルミニウムを用い、スポーツモデルらしいバケットシートを備える。ルノーは同車の量産化や市販計画には言及していない。
ルノーが受け継ぐモータースポーツの歴史を、EVの姿で示す今回のコンセプト車。2024年のR17に続くパリ・モーターショーでの披露は、往年のファンに加え、EVの新しいデザインに関心を持つ来場者からも注目を集めそうだ。
(2026年9月24日)