
米タイヤ大手グッドイヤーの今年7~9月期決算は、売上高が前年同期比2.3%減の45億4,000万ドル(約7,124億円)だった。交換用タイヤの販売が低迷し、タイヤ販売本数は3.3%減の3,860万本となった。米州と欧州・中東・アフリカで新車装着用タイヤの販売が伸び、交換用の落ち込みを一部補った。化学事業とダンロップブランドの売却影響を除いた実質売上高は1.6%増えた。販売本数は減ったものの、販売価格と製品構成の改善が寄与した。乗用車向けタイヤの販売本数に占める18インチ以上の製品の割合は、前年同期の39%から44%に上昇した。
純赤字は縮小、調整後損益は悪化
現地時間の4日発表した。グッドイヤーに帰属する純損失は2億3,800万ドル(約373億円)で、前年同期の21億9,500万ドル(約3,444億円)から縮小した。当期は税引き前で1億4,800万ドル(約232億円)の事業合理化費用を計上した。こうした費用などを除いた調整後純損益は、前年同期の8,200万ドル(約129億円)の黒字から、3,100万ドル(約49億円)の赤字に転じた。セグメント営業利益の合計は、前年同期の2億8,700万ドル(約450億円)から1億7,400万ドル(約273億円)に減少した。販売本数の減少やインフレ、関税負担の増加などが響いた。
米州で利益半減、アジア太平洋は増収増益
米州は売上高が2.3%減の26億7,500万ドル(約4,197億円)。新車装着用タイヤは8.7%増え、タイヤ販売本数全体は前年並みだった。工場の稼働率低下やコスト増が響き、セグメント営業利益は9,600万ドル(約151億円)と前年同期の半分を下回った。欧州・中東・アフリカは売上高が3.7%減の13億5,500万ドル(約2,126億円)、セグメント営業利益が1,200万ドル(約19億円)だった。交換用タイヤの販売本数は11.3%減、新車装着用は5.5%増だった。ダンロップブランドの売却影響を除くと、セグメント営業利益は前年同期を上回った。アジア太平洋は売上高が1.8%増の5億1,000万ドル(約800億円)、セグメント営業利益が6,600万ドル(約104億円)だった。タイヤ販売本数は6.0%減ったが、販売価格と製品構成の改善やコスト削減策が増収増益に寄与した。
マーク・スチュワート最高経営責任者(CEO)は、「4~6月期に比べて収益は改善したものの、業績は依然として期待を下回っている」と説明した。同社は事業改革を担う専門部署を設置し、収益性の改善とフリーキャッシュフローの安定確保に向けた施策の検討・実行を加速させる。
(2026年11月5日)