• 2024-05-18

BMWグループ、来年1月から欧州でMINIを直販

BMWグループは18日、欧州で直販に乗り出す。来年1月から、イタリアとポーランド、スウェーデンの3カ国で「MINI」をオンラインで販売する。順次、対象国を広げ2026年には「BMW」の直販にも取り組む。BMWは2020年に販売部門のデジタル再編を始め、2021年にはオンラインで車を購入できる販売システムの導入を発表している。2025年には総販売台数のうち4分の1をオンライン販売したい考えを示しており、BMWは既存モデルの直販シフトを一気に加速することになる。

BMWは18日からイタリアとポーランド、スウェーデンで、BEVの「新型MINI Cooper」と「新型MINI Countryman」の予約注文をオンラインで受け始めた。顧客はウェブ上で在庫車や、いわゆるコンフィギュレーションによるカスタマイズしたディーラーの営業担当者に相談しながら車を発注することができる。納車は直接、顧客に届ける。これにより、BMWでは同一の車両モデルを全国で標準的な価格設定を行うことで、顧客に対する価格の透明性を確保できるとしている。同時に、デジタル化とともに実店舗とウェブ上という購入体験の選択肢を増やすことができるという。

BMW AGでカスタマー・ブランド・セールス担当のピーテル・ノータ取締役は「今回の小売パートナーとの直接販売への移行は、2020年から進めてきた販売部門の再編成の重要なマイルストーンだ。新しい販売モデルの目的は、顧客満足度を高め業界最高のプレミアム顧客体験を提供すること」と話す。

BMWはコロナ禍のもと2020年に販売・マーケティングのデジタル化を大きく進めた。2021年にはディーラーを通じた小売りと、ディーラーとともにオンライン販売に乗り出すことを表明していた。今回、欧州地域のMINIディーラーはオンライン直販モデルの契約を締結したとしており、対象地域や取り扱い商品の拡大などに本腰を入れることになる。