• 2024-05-18

ステランティス、ミラノにリサイクル施設を開所

ステランティスは23日、イタリア・トリノ市に自動車リサイクルの中核施設「サステイネラ・サーキュラー・エコノミー・ハブ(CEハブ)」をオープンした。2025年までに5万点以上の再生部品を管理するほか、250万個の消耗部品のリサイクルに取り組む。

新設したCEハブは、4千万ユーロ(64億8千万円)を投じ、 リマン(Reman)とリペア(Repair)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)の「4R」戦略を採用した同社初の本格サーキュラー・エコノミー(循環型経済)施設。敷地面積は7万3千平方メートルで、170人の従業員を雇用した。2025年までに約550人に増加する見込みだ。

リマン(再生産)ではエンジンやギアボックス、EVバッテリーなどの使用・摩耗済み、または欠陥のある部品を分解・洗浄し、元のOEM仕様に再製造する。ステランティスの「SUSTAINera」ブランドの補修部品として再販する考えで、2025年までに5万点以上に、2030年までには15万点にまで増やし販売する計画だ。また、車両再生にも取り組み再生部品や中古部品を使用して修理、ステランティスのメーカー認定中古車プログラム「SPOTiCAR」と「&You」として販売する。車両解体後には、部材資源としてCEハブが管理する中古OEM部品は「SUSTAINera Reuse」ブランドで供給する。
開所式には、ステランティスのジョン・エルカン会長とカルロス・タバレスCEOが出席しテープカットを行った。カルロス・タバレスCEOは「私たちは、素材の回収と持続可能な再利用を産業化し、この分野で成長するために新しい技術と高度な能力を構築していく。再製造、修理、再利用、リサイクルへのコミットメントは地球への負担を軽減するだけでなく、ステランティス社に財務的価値をもたらす」と話した。