• 2024-05-18

ベンツ、Q1販売5.6%減。商用車は堅調な伸び

メルセデス・ベンツグループの2024年第1四半期(Q1、1~3月)の新車販売台数前年同期比5.6%減の56万8,400台だった。10日発表。このうち、乗用車販売台数は同8%減の46万3,000台にとどまった。一方、商用車販売は好調で同6.6%増の10万5,400台に達した。電気自動車(BEV)販売台数は同8.5%減の5万500台となり、全体に占める割合は8.9%に落ちた。

乗用車販売の不振は「サプライチェーンのボトルネック」(同社)を理由としながらも、米国で販売台数を伸ばし、欧州のうち英国(前年同期比43%増)とフランス(同35%増)で堅調に推移したものの本国・ドイツ(同16.7%減)やアジア(同14.9%減)が響いた。モデルチェンジの影響とサプライチェーンのボトルネックが響いた。一方、商用車はアジア(同24%増)、北米(同19.8%増)での好調が続いている。

車種別では、「コア」と呼ぶC、Eクラスが唯一プラスで、同社では「GLC の部品供給能力の増加に伴うもの」とし、部品の供給状況は今後数カ月でさらに改善する見込みという。一方、中国では現地生産の「Eクラス」のロングホイールベースモデルや「メルセデス・マイバッハSクラス」の販売が13%増と好調としている。

ドイツの落ち込みは税制優遇措置の突然の終了を受けたBEVへの引き合いの低下が理由という。半面、米国市場では「GLC」の稼働率向上に牽引され販売台数は3%増加した。(2024年4月11日)