• 2024-05-18

ボルボ、EV技術の上海ベンチャーに投資

Lesdriveの工場

ボルボのベンチャー・キャピタル子会社のボルボ・カーズ・テック・ファンドは4日、上海にあるBEV向けのパワーエレクトロニクスのベンチャー企業「Leadrive(リードライブ)」に出資する、と発表した。投資額や出資割合は明らかにしていない。ボルボは2030年までにEVメーカーになると宣言しており、リードライブとの連携で電動化技術力の強化を急ぐ。

リードライブ社は2017年設立のベンチャー企業で、上海を拠点に電気自動車用のパワーエレクトロニクスと制御ユニットを開発している。半導体に不可欠な炭化ケイ素(SiC)技術を使用したパワーモジュールの設計と製造に特化しているのが特長で、ボルボは同社への出資で半導体効率など電動化技術の向上を期待している。ボルボ・カーズ・テック・ファンドのアレクサンダー・ペトロフスキーCEOは「リードライブの技術は、より効率的な電気ドライブトレインの開発に向けて多くの可能性を示している」と述べるとともに、「先進電動化技術における両社の協力の大きな可能性を示すものだ」と期待感を示した。

ボルボはリードライブへの投資を通じて、生産開発の垂直統合計画に伴う関連パートナーとの協力をさらに強化していく考えだ。eモーターとインバーターの開発と製造を内製化し、独自のバッテリー管理ソフトウェアを開発しているほか、ノースボルトとの合弁会社であるノボ・エナジーを通じて独自のバッテリーパックの開発と生産に投資し、バッテリーの化学的性質と自動車への搭載を最適化を図っている。