• 2026-04-19

ルノー、インドを中核市場に再定義 7車種投入で「世界3大市場」入り狙う

仏ルノー・グループは16日、インド市場における新成長戦略「futuREady India」を発表した。2030年までに同国を同社ブランドの世界上位3市場の一角に引き上げるとともに、開発・生産・輸出を担う中核拠点として位置付ける。

新戦略では、インド市場で過去最大規模となる商品刷新を実施する。2030年までにコンパクト車からSUVまで7車種体制を構築し、内燃機関からハイブリッド、電気自動車(EV)までのマルチエネルギー展開を進める。次世代の電子・電気アーキテクチャを採用し、現地ニーズに最適化した商品力で需要を取り込む構えだ。すでに2026年1月に発表したSUV「ダスター」などが市場で関心を集めており、新たにBセグメントSUVのコンセプトモデルも公開。商品ポートフォリオの拡充を通じて付加価値志向への転換を図る。

同社はインドを単なる販売市場にとどめず、グローバル供給網の中核に据える。チェンナイの開発拠点には約6000人のエンジニアを擁し、車両アーキテクチャやソフトウエア開発を担う技術中枢へと機能を高度化する。また、生産面では同地工場の完全子会社化により現地化を一段と推進。部品調達や生産の最適化を進め、南米などへの輸出拠点としても活用する。車両や部品、研究開発を含め、2030年までに年間20億ユーロ規模の輸出創出をめざす方針だ。

世界市場で成長余地の大きい新興国を軸に国際展開を加速するルノーにとって、インドはその中核を担う存在となる。電動化とコスト競争力を両立させる戦略の成否は、同国での事業拡大に大きく依存するとみられる。(2026年4月17日)