
EVメーカーのポールスターは17日、2025年通期決算を発表した。売上高は前年比50.3%増の30億5800万ドル(4,792億円)と大幅に伸長した一方、最終損益は23億5700万ドル(3,695億円)の赤字となり、依然として収益化には課題を残した。
同社は販売台数の拡大とモデルラインアップの強化を背景に成長を維持したが、減損損失やコスト増が業績を圧迫した。
販売34%増、モデルミックス改善が寄与
2025年の販売台数は6万119台と前年から34%増加した。販売網の拡充や積極的な直販モデルへの転換、上位車種「ポールスター3」「ポールスター4」の販売拡大が寄与した。売上高の増加も主に販売数量の伸びと高価格帯モデル比率の上昇によるものだ。
一方で、競争激化に伴う価格圧力や関税負担の増加が収益性を押し下げた。特に約10億ドル規模の減損計上が響き、売上総利益率はマイナス35.4%となった。
財務面では、2025年以降で総額12億ドル(1,881億円)の資本増強や債務の株式化を実施し、流動性を改善した。期末の現金残高は11億5900万ドル(1,817億円)と前年から増加している。また、主要株主による融資の返済期限延長なども進め、資金繰りの安定化を図った。
26年は販売拡大継続も環境は不透明
2026年は販売台数が「低い2ケタ成長」となる見通しを示した。販売拠点を約20%増やすとともに、今後3年間で4車種を投入する過去最大の新型車攻勢を計画する。ただ、同社は地政学リスクやEV市場の競争激化を背景に「市場環境は一段と厳しくなる」との認識を示しており、成長と収益改善の両立が問われる局面に入っている。(2026年4月17日)