• 2024-05-18

トヨタ「CALTY」が開所50年

コンセプトカー「トヨタ・ベイビークルーザー(BLC)」

北米トヨタは5日、トヨタのグローバル・デザイン・ネットワークの米国拠点である「CALTYデザイン・リサーチ」が開所50年を迎えたことと、コンセプトカー「トヨタ・ベイビークルーザー(BLC)」を公開した、と発表した。CALTYは1978年の「トヨタ・セリカ」から2024年の「トヨタ・タコマ」まで数多くの車両デザインを生み出し、トヨタの北米でのプレゼンス拡大に大きく貢献した歩みを振り返った。

「ベイビー・クルーザー・コンセプト(BLC)」も発表

CALTYは1973年、カリフォルニア州エル・セグンドに設立された。当時、トヨタ自動車社長だった豊田英二氏と同じく技術担当副社長だった豊田章一郎氏の構想だったという。CALTYは、北米そして世界市場向けに、トヨタとレクサスの革新的なモビリティ・コンセプトと市販車をデザインしている。本社はカリフォルニア州ニューポートビーチにあり、ミシガン州アナーバーにはサテライトデザインスタジオを構える。2018年には「レクサスLC500」を、2020年は「トヨタ・スープラ」、2023年「トヨタ・タンドラ」、2024年「トヨタ・タコマ」、「トヨタ・ランドクルーザー」の市販モデルをデザインする。また、多くのモーターショーコンセプトカーも手がけている。

写真右には、当時トヨタ自動車社長だった豊田英二氏が写っている。

CALTY Design Researchのケビン・ハンター社長は、「カリフォルニアは斬新なアイデア、クールなカーカルチャー、華やかな映画産業が集まる若々しく活気ある中心地であり、CALTYが革新的なデザインを生み出し、新しいトレンドを確立するためのインスピレーションを与えてくれた」と話した。

また、CALTYは同日、コンセプトカー「トヨタ・ベイビークルーザー(BLC)」を発表した。同所最新デザインのひとつで、世界各地の険しい地形を克服しながら初代FJ40ランドクルーザーの伝統的なデザインを融合させたユニークなデザインが特長だ。また、インホイール・モーターをデュアル・ジョイスティックで制御、コンパクトなフットプリントとエアレスタイヤで優れた操縦性を実現した。さらに、突き出たガラスキャノピーとパノラマAR(拡張現実)ダッシュボード・ディスプレイのほか、フルアレイカメラとライダー/レーダーセンサーを装備し、どんな冒険にも対応できるクルマだという。