世界の電気自動車(BEV)販売で、中国のBYDがトップ、テスラを猛追している。2023年の新車販売台数で、米テスラが前年比37.6%増の180万8,587台だったのに対しBYDは同72.8%増の157万4,822台となり、その差を2022年時の40万台から23万台に縮めた。BYDはプラグインハイブリッド車(PHEV)も5割増の143万台を販売しており、BEVを含めた新エネルギー車だけで300万台の大台乗せを果たした。
BYDの総販売台数が300万台に
BYDは1日、2023年の新車販売台数を発表した。これによると、商用車を含む総台数で前年比61.7%増の302万4,417台で、このうち乗用車は同62.2%増の301万2,906台、商用車は同88.2%増の1万1,511台だった。2022年には5千台余あったガソリン車などICEの販売台数はゼロとなり、全数が新エネルギー車となった。乗用車のうちBEVは157万4,822台で前年比72.8%増、PHEVは143万8,084台で同52%増だった。
一方、テスラは2日に発表した2023年の新車販売台数は前年比37.6%増の180万8,587台だった。第4四半期(10~12月期)の販売が前年同期比で19%増と鈍化した。車種別では、主力のモデル3/Yが全体の96%を占める173万9,707台(前年比39.5%増)だった。
中国の新興EVメーカーである小鵬汽車(XPENG)と上海蔚来汽車(NIO)も好調さを示した。1日にそれぞれが発表した2023年の新車販売台数は、小鵬汽車が前年比17%増の14万1,601台で、NIOは同30.7%増の16万38台だった。