フォードモーターは4日、2023年の米国での新車販売台数が前年比7.1%増の199万5,912台で2020年以降最高を記録した、と発表した。主力のトラックがけん引するとともに電気自動車（EV）販売も伸びた。商用車では「フォードバン」が45年連続の全米トップを達成した。

総販売台数のうち、EVは前年比17.9％増の7万2,608台となり、なかでも第4四半期は過去最高の販売を示した。ハイブリッド車も好調で同25.3％増の13万3,743台をマークした。車種別では、EVトラック「F-150ライトニング」は同54.7％増の2万4,165台となり、「マスタングMach-E」も同3.3％増の40,771台と2021年の発売以来最高の販売台数を記録した。

同社のジム・ファーリー社長は「労働争議から供給問題まで困難の多い1年だった。フォードが米国No.2のEVブランドを維持し、デジタル技術を駆使した次世代新型EVが登場することを誇りに思う」と述べ、EV販売強化の考えを示した。

ハイブリッド車販売では、第4四半期に過去最高となる37,229台（前年同期比55%増）を記録した。ハイブリッド・トラックがけん引し、このうち「マーベリック・ハイブリッド」は52,361台（同67%増）と2023年のマーベリックの総販売の半分以上を占めた。「F-150ハイブリッド」の販売台数は50,103台で、前年比41%増となった。また、フォードFシリーズの販売台数は750,789台で前年比15％増となり、2位の「シルバラード」を約20万台上回った。リンカーンブランドでは、「ナビゲーター」が17,549台と前年比33%伸ばしたほか、SUVの「アビエーター」（同11％増）や「ノーチラス」（同42％増）も好調だった。