• 2026-10-22

テスラ、7~9月期は最終43%減益 調整後EPSは予想上回る、売上高は下振れ

米テスラが21日に発表した今年7~9月期決算は、売上高が前年同期比0.2%減の280億4,600万ドル(約4兆4,156億円)、最終利益が42.7%減の7億8,700万ドル(約1,239億円)だった。アナリスト予想との比較では、調整後の1株当たり利益(EPS)が上振れした一方、売上高と最終利益は下回った。販売台数は事前予想を上回ったものの、研究開発費などの増加が利益を圧迫した。

テスラが19日に公表したアナリスト23社の予想平均と比較すると、売上高は1.0%、最終利益は3.4%下振れした。営業利益は予想を0.4%下回る7億1,800万ドル(約1,130億円)と、ほぼ予想通りだった。一方、株式報酬費用などを調整した非GAAPベースのEPSは0.48ドル(約75.6円)で、予想の0.45ドル(約70.8円)を6.7%上回った。

指標アナリスト予想平均実績予想比
売上高283億4100万ドル(約4兆4620億円)280億4600万ドル(約4兆4156億円)1.0%下振れ
営業利益7億2100万ドル(約1135億円)7億1800万ドル(約1130億円)0.4%下振れ
最終利益〔普通株主帰属〕8億1500万ドル(約1283億円)7億8700万ドル(約1239億円)3.4%下振れ
調整後EPS〔非GAAP〕0.45ドル(約70.8円)0.48ドル(約75.6円)6.7%上振れ

事業別では、自動車部門の売上高が前年同期比3%減の205億6,000万ドル(約3兆2,370億円)、エネルギー発電・蓄電部門が16%減の28億8,100万ドル(約4,536億円)だった。サービス・その他は33%増の46億500万ドル(約7,250億円)と伸長した。全社の売上総利益率は前年同期の18.0%から19.6%に改善した。しかし、営業費用が39%増の47億7,600万ドル(約7,519億円)に膨らみ、営業利益は56%減少。営業利益率は5.8%から2.6%に低下した。同社は、AI関連などの研究開発費や株式報酬費用の増加に加え、規制クレジット収入の減少、エネルギー部門の売上総利益の減少が減益要因になったと説明している。

前回紹介した9月29日公表の販売予想との比較では、世界販売台数は予想平均46万1,974台に対し48万6,532台と、2万4,558台、5.3%上振れした。主力のモデル3/Yが予想を6.1%上回った一方、その他モデルは26.5%下回った。蓄電システムの導入量も、予想の15.9ギガワット時に対し13.7ギガワット時と、13.8%下振れした。資金面では、フリーキャッシュフローが15億3,100万ドル(約2,410億円)の黒字となり、アナリスト予想の45億600万ドル(約7,094億円)の赤字を大きく上回った。営業キャッシュフローが予想を上回ったことに加え、設備投資が予想の77億7,100万ドル(約1兆2,235億円)に対し47億3,200万ドル(約7,450億円)にとどまったことが寄与した。資金収支の改善には、投資支出が予想より少なかった影響もある。

(2026年10月22日)

関連記事

テスラ、7〜9月期売上高は283億ドルの見込み 営業利益率2.5%予想
2026年10月20日掲載。今回決算と比較する売上高・利益の事前予想。

テスラ、7~9月の世界販売2.1%減 48万6532台、市場予想は上回る
2026年10月2日掲載。7~9月期の販売実績と市場予想との差を解説。

テスラ、7~9月販売は再び減少予想 前期の大幅回復続かず、前年同期比7.1%減
2026年9月30日掲載。7~9月期の販売台数に関する事前予想。