• 2024-05-18

フォード、加ケベックでEVバッテリー材生産へ

フォードは17日、韓国のEVバッテリー関連企業のエコプロBMとSKオンの3社が加ケベック州で12億カナダドル(1290億円)を投じバッテリー素材(ハイニッケル正極材、CAM)の生産拠点を建設する、と発表した。2026年前半にも年間4万5千トンのCAM生産を確保できるという。フォードはこれにより、北米でのEVサプライチェーンを強化する。

フォードなど3社は昨年7月、北米でのCAM生産で基本合意しており今回、その詳細を発表した格好だ。生産拠点が加ケベック州ベカンクールで投資規模は12億カナダドルになる。生産開始は2026年前半を予定し、北米での「垂直統合型のクローズド・ループ・バッテリー製造サプライチェーンを構築することになる」としている。

また、EcoPro CAM Canada LPは約345人の新規雇用を創出すると発表した。

フォードはによるケベック州への投資は初めてで、EVのための主要な電池原料加工をフォードが生産する地域に現地化する計画の一環となる。フォード・オブ・カナダのべブ・グッドマンCEOは「フォードはカナダで119年間、どの自動車メーカーよりも長く顧客にサービスを提供してきた」と述べた。
EcoPro CAM Canada LPは今年2月に、エコプロBM社がフォードとSKオンとともに出資した新会社。敷地28万平方メートルに6階建ての社屋を建設し、約345人が従事するとしている。