• 2024-05-18

USPS、BEVバン導入と充電インフラ整備計画を発表

USPS(米国郵政公社)は22日、ジョージア州サウス・アトランタで今後導入する電気自動車の配送用バンと郵便用充電ステーションを初披露した。配送用バンはフォードモーターの「eトランジットバン」で、年内に9,250台を配備する。USPSは2021年に全米での持続可能な郵便配達体制の整備をめざす10年計画を策定、このなかで配送車両の電動化を推し進めるとともにそのための充電インフラを整備する計画を改めて発表した。

USPSはサウス・アトランタの物流拠点に初めて、郵便用BEV充電ステーションを開設した。今後、全米の新しいS&DCに設置していく。USPSのDFA(Delivering for America)計画では、全国で約400カ所をS&DCに転換する予定で、高効率の配送をめざしBEV配備のハブ拠点となる。これに合わせて、採用を増やすBEVへの充電基を設置する。当面1万4千基を展開する計画だ。 シーメンスとレクセル/チャージポイント、ブリンクが納入する。

サウス・アトランタで行われた記者発表会。

また、BEVの配送用バンも披露。フォードからの9,250台を含む合計2万1千台のBEVバンを調達する計画だ。さらに、USPSは2028年までに少なくとも4万5千台の次世代配送車(NGDV)を追加導入する計画で、USPSのBEVは計6万6千台以上になると見込んでいる。USPSでは引き続き配送車の電動化を推し進める方針で、100%電動化の実現可能性を探っていくと話している。

ルイ・デジョイ郵便局長は、「USPSは世界最大の電気自動車を導入し、バイデン大統領の “Investing in America “アジェンダを実現することで、全米の地域社会によりクリーンな空気、より良い健康、高賃金の雇用をもたらす模範となる」とあいさつした。(2024年1月23日)