• 2024-05-18

【人事】GM、テスラ元幹部のケルティ氏をバッテリー担当副社長に

ゼネラル・モーターズ(GM)は8日、バッテリーの専門家でテスラ元幹部のカート・ケルティ氏をマーク・ロイス社長直属のバッテリー担当副社長に採用した、と発表した。GMはバッテリー開発を強化しており、多くの専門家を招き入れている。

ケルティ副社長は、GMのバッテリーセル戦略と新しいエンド・ツー・エンドのアプローチを担当する。原材料の使用や研究、新技術の開発と投資、セルとパックの商品化、使用終了の機会などを担う。GMはケルティ氏の加入で電動化戦略を加速させたい考えで、収益性が高く低コストで高性能な電気自動車(BEV)開発につなげる。

GMのロイス社長は「カートの卓越したバッテリー専門知識が加わることで、私たちは電動化の目標を達成しGMをEV技術のリーダーになれる」と話す。

ケルティ副社長は「私は30年以上にわたり電気自動車への移行を支援するバッテリー技術の開発と商業化に注力してきた。GMに入社することで、業界の転換を支援し地球に永続的な影響を与えるためのさらに大きな機会が生まる」と述べた。

ケルティ氏は直近まで、BEV用バッテリー材料の開発会社「Sila(シラ)」の副社長を務めていた。それ以前には、テスラのバッテリー開発チームに所属しバッテリーセルサプライヤーや初期段階のバッテリーセル開発企業との技術交流や商業交渉を担当した。また、1993年にパナソニックに入社し、ポータブル用途のリチウムイオン二次電池を開発するための提携や共同開発プログラムを立ち上げた。(2024年2月9日)