• 2024-05-18

フォード、第1四半期は商用車が支えながらもEBITは14%減

フォードモーターは24日、2024年第1四半期(Q1,1~3月)の業績を発表。売上高は前年同期比3.1%増の42億8千万㌦(6兆6,583億円)となり、EBIT(利払い前税引き前利益)は同14.6%減の28億㌦(約4,356億円)の増収減益となった。新車販売は伸び悩んだものの、「フォード・プロ」と呼ぶ商用車部門が好調な販売を示し売上高で同36.4%増の180億㌦(2兆8,000億円)となりけん引した。同社はEBITの通期見通しで、ほぼ前期(104億㌦)並みの100~120億㌦と見込んだ。

期中の新車販売台数は前年同期に比べ1%減の104万5千台で、うちICEの「フォード・ブルー」は同11.3%減の62万6千台、商用車の「フォード・プロ」は同21.4%増の40万9千台、電気自動車(BEV)の「モデルe」は同16.7%減の1万台にとどまった。これにより、フォード・ブルーが13%減の減収に見舞われたものの、フォード・プロが米国トラック・バン市場でのクラス1~7でシェアトップを獲得するなどで大きく増収し、EBITで倍増となる30億㌦(4,667億円)を稼ぎ出し全体を支えた。

2024年の見通しとして、ジョン・ローラー最高財務責任者(CFO)は「変更はなく100億ドルから120億ドルのレンジの上限をなぞる」との見通しを示した。同時に、キャッシュ・フローは65億ドルから75億ドルと、今年初めに発表された60億ドルから70億ドルという当初の見通しから上方修正した。(2024年4月25日)