• 2024-05-18

小鵬汽車、VWとの技術協力でSDV開発を強化

中国の電気自動車(BEV)メーカーの小鵬汽車(XPENG)は17日、フォルクスワーゲン(VW)グループとBEVアーキテクチャに関する技術協力で提携した、と発表した。VWはXPENGに出資、これまでに共同でBEV開発に取り組む方針を示している。XPENGは、XPENG側のBEV技術をベースにVWによる中国市場向けにBEVプラットフォームを共同開発する点を強調することで、事業協力の加速を印象付けた格好だ。

同プラットフォームは、XPENG の最新世代の E/E アーキテクチャと、中央演算処理およびドメインコントローラベースのアーキテクチャに統合する。先進運転支援システム(ADAS)やコネクティビティOSなどのソフトウェア開発の強化が狙いで、いわゆるSDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)領域での連携を進めることになる。VWは、このプラットフォームを採用した新商品を2026年にも市場投入する計画だ。

VWグループは、BEVアーキテクチャ技術で提携することでXPENGの次世代BEV開発にも協業していく方針だ。XPENGでは「私たちの戦略的パートナーシップが、業界をリードするE/Eアーキテクチャーをベースとした技術提携により大規模なものへと進化させ、技術的競争力とコスト競争力の両方を高めることができる」とコメントしている。

フォルクスワーゲン AG の中国担当取締役会メンバーであるラルフ・ブランドシュテッター氏も、「中国におけるフォルクスワーゲングループの革新力を強化していく。XPENGとのパートナーシップを拡大、中国の産業エコシステムで当社の製品をより迅速に中国のお客様ニーズに対応できる」と述べた。(2024年4月18日)