
メルセデス・ベンツは24日、欧州でアマゾンの配送車として電気自動車(EV)の「eVito」と「eSprinter」が合わせて約5千台を追加納入する、と発表した。アマゾンは2020年から同様にメルセデス・ベンツのEVを1,800台導入しており、今回のEV追加で二酸化炭素の排出量削減を加速させたい考えだ。
欧州5カ国で運用
追加納入される約5,000台のうち、4分の3が大型バンの「eSprinter」で、4分の1がパネルバンの「eVito」となる。アマゾンの配送サービスパートナーとなるDSP向けに、今後数カ月以内に5つの欧州諸国で、うち2,500台以上はドイツに納入する。
アマゾンは、「5,000台の電気配送バン導入は、当社の事業における二酸化炭素排出量削減への取り組みをさらに強化するもので、メルセデス・ベンツとの協力を通じて、欧州における電気化と脱炭素化の加速をさらに推進していく」(ニール・エメリー、アマゾン、グローバル・フリート&プロダクト ディレクター)と話す。アマゾンでは追加したEVが年間2億件を超える荷物を配送すると見込んでいる。
両車とも最大480㎞台の航続距離を誇る
「eSprinter」は2つの車長と3つの異なるバッテリー容量サイズから選択可能な商用EVで、航続距離は最大484㎞(WLTP)。最大積載量は14㎥で最大総重量は4.25トン。「eVito」は、スペインのビトリア工場で生産している。都市部での小口配送に適したパネルバンモデル。90 kWhまたは60 kWhのバッテリー容量が選択でき、150 kWまたは85 kWの電気モーター仕様となっている。航続距離は最大480㎞だ。(2025年6月25日)