• 2026-05-17

VW、初の電動GTI「ID. Polo GTI」公開

フォルクスワーゲン(VW)は15日、完全電動の高性能コンパクト車「ID. Polo GTI」を公開した。1976年に初代「Golf GTI」を投入して以来、50年の歴史を持つGTIブランドとして初のEVモデルとなる。電動化とスポーツ性能を両立し、フォルクスワーゲンのEV戦略における“感性価値”強化の象徴的モデルという。

新型車は最高出力166kW(226PS)、最大トルク290Nmを発生。前輪駆動を採用し、電子制御式フロントディファレンシャルロックや専用スポーツサスペンションを標準装備した。0〜100km/h加速は6.8秒、最高速度は175km/hに達する。

52kWhのNMC(ニッケル・マンガン・コバルト)バッテリーを搭載し、WLTPベースの航続距離は最大424キロ。最大105kWの急速充電に対応し、10〜80%充電を約24分で完了できる。

ワールドプレミアは独ニュルブルクリンク24時間レース会場で実施した。GTIブランドのモータースポーツイメージを継承するとともに、EVでも「走る楽しさ」を訴求する狙いがある。ドイツでの価格は3万9,000ユーロ弱(約680万円)を見込む。予約受注は今秋開始予定。

MEB+ with front-wheel drive

デザイン面では、GTI伝統の赤いアクセントラインやハニカムグリルを採用。インテリアにはチェック柄シートを現代風に再解釈した素材を用い、往年のGolf GTIを意識した“レトロ表示モード”も搭載する。

同社はEV専用プラットフォーム「MEB+」をベースに、小型EVでも高収益化を目指す方針。欧州では中国勢との競争激化で低価格EV市場の争奪戦が進む一方、VWはGTIブランドを活用することで、単なる価格競争に陥らない差別化戦略を打ち出した格好だ。(2026年5月17日)