• 2026-05-14

メルセデス・ベンツ、全社AI自動化を加速独n8nと連携、基幹業務へ本格展開

メルセデス・ベンツは12日、独ローコード開発企業「n8n」と連携し、生成AIを活用した業務自動化基盤を全社導入すると発表した。開発、生産、販売、金融サービス、人事、ITまで幅広い業務領域で、従業員自らがAIワークフローを構築・運用できる体制を整え、AI活用を実証段階から基幹業務へ本格展開する。

同社は、ソフトウエアとAIを自動車産業の競争力を左右する重要領域と位置づけており、既存システムを横断してAIワークフローを統合できるモジュール型アーキテクチャーを採用する。欧州企業のプラットフォームを採用することで、データや業務プロセスの管理権限を自社側に維持し、「デジタル主権」の確保を重視した点も特長だ。

メルセデス・ベンツでは、AIを日常業務で利用する「Takers」、自ら業務フローを構築する「Makers」、高度なAIソリューションを開発する「Builders」という3段階で人材育成を進める。従業員が単にAIを利用するだけでなく、自律的に業務改善を行う体制づくりを狙う。

同社のカトリン・レーマン最高情報責任者(CIO)は、「AIは技術だけでは拡張できない。重要なのは中核事業で迅速に成果を出すことだ」とコメントした。

また、全社ハッカソンには1,500人超の従業員が参加し、AIや自動化に関する多数の活用案を開発。優秀な案件は実運用へ移行する。メルセデス・ベンツは、AIエージェントを含む新たな自動化手法の導入を通じ、業務効率化やデータ活用の高度化を加速する考えだ。(2026年5月14日)