フォルクスワーゲン(VW)は8日と9日に、スイスのマッジョーレ湖畔のロカルノで開催される「トレフェン」にコンセプトカーの「ID.Xパフォーマンス」を展示する、と発表した。441 kW(558 PS)の出力を誇る全輪駆動のEVスポーツリムジンで先ごろ先行販売を開始した「新型ID.7」をベースにしている。
「新型ID.7」をベースにスポーツ仕様に
ID.Xパフォーマンスは、そのダイナミックな外観で独自の運動性能が特長で、フロントスプリッターとリアディフューザーはカーボン製を採用しているほか、トー幅を80mm広げスポーツサスペンションを60mm下げた。車両には、センターロック付きの20インチスポーツ・アロイ・ホイールと265サイズのレーシング・タイヤを装着し、リアにはカーボン製ウイングを装備した。インテリアでも、ダイナミックなドライビングスタイルでも最適なサポートを提供するカーボン製バケットシートを採用。赤のアクセントがインテリアのスポーティさを強調する。デュアルモータードライブを採用し、441 kW (558 PS)を出力する。リアアクスルには永久励磁同期モーターを、フロントアクスルは非同期モーターを用い全輪駆動を実現した。充電は最大200kWの充電容量で短い充電時間を可能にするという。
この「ID.Xパフォーマンス」を披露するのは、国際的なEVファンコミュニティの「トレフェン」で、5日から9日までロカルノで開催されるている。EV愛好家たちが旅行しながら、EVについて語り合うドライバーズ倶楽部だ。今年は130台以上の参加を見込んでおり、VWのブランドチームも参加する予定だ。