
米新車市場が底堅い動きをみせている。米自動車調査会社コックス・オートモーティブは24日、2026年の米新車販売予測を従来の1,580万台から1,610万台へ引き上げた。J.D.パワーとグローバルデータの共同予測も、9月の販売ペースを年率換算で1,610万台と見込む。両社の推計値には差があるものの、需要の底堅さを示している。販売の内訳ではハイブリッド車(HV)がシェアを伸ばし、電気自動車(EV)は前年同月を下回る見通しだ。
9月販売、両社とも130万台超を予測
コックスの9月販売予測は前年同月比6.5%増の135万台。季節調整済み年率換算販売台数(SAAR)は1,630万台で、8月の1,680万台から鈍化する。第3四半期の販売台数は前年同期比0.7%減の約411万6,000台を見込む。J.D.パワーとグローバルデータの共同予測は9月を約133万台、SAARを1,610万台、第3四半期を約409万台とした。9月の販売台数とSAARにはコックスとの間にそれぞれ約2万台、年率換算で約20万台の開きがある。9月の営業日は前年より1日多い25日で、レーバーデーの計上月も前年と異なっている。
コックスが通年予測を上方修正したのは、夏場の堅調な販売とローン利用環境の改善、法人向け需要がある。同社は年間販売のうち小売りを1,310万台、法人向けを300万台と予測した。
HV比率17%、EVは7.9%に低下
一方、J.D.パワーとグローバルデータによると、9月の小売販売に占めるHVの比率は前年同月より3.5ポイント高い17%となる見込みだ。EVは6.5ポイント低い7.9%と予測する。2025年9月末に連邦政府のEV購入税額控除が終了したことが、前年との比較に影響している。ガソリン価格の上昇やHVの供給拡大も、販売構成を変える要因とみている。
販売額は台数以上に伸びる見通しだ。共同予測では、9月に消費者が新車購入に支出する金額は前年同月比6.6%増の487億ドル。平均購入価格は0.7%高い4万5915ドル、平均月額返済額は3.2%高い821ドルとなり、9月としては過去最高を見込む。販売が堅調な一方で、購入者の負担も増しているようだ。
アジア系が過半数、デトロイト3は過去最低へ
コックスは第3四半期の米新車販売に占めるアジア系ブランドのシェアが、2四半期連続で過半数になると予測する。一方、ゼネラル・モーターズ(GM)、フォードモーター、ステランティス傘下の米国ブランドからなる「デトロイト3」のシェアは36%強と過去最低になる見込みだ。同社はHVや乗用車への需要の移行が、これらの分野に強いアジア系メーカーを後押ししていると分析している。メーカー別では、第3四半期の首位をGMが維持するものの、トヨタ自動車が差を縮める見通し。現代自動車グループは同四半期の販売台数でフォードを上回る見込みだ。今回の数値はいずれも9月の販売確定前にまとめた予測値。
(2026年9月25日)