• 2024-05-18

BMW 次世代ビジョンを発表 航続距離を3割アップ

BMWは9月1日、 BMWブランドの次世代モデルビジョン「ノイエ・クラッセ」を発表し、電気とデジタルそしてサーキュラーの3本柱に注力する方針を発表した。2025年からの生産車から採用し、ハンガリーのデブレツェン工場を2026年にはミュンヘンと、2027年からはサンルイスポトシの本社工場に統合する。また、中国やメキシコでのグローバル生産拠点でも順次導入していく方針だ。

「BMW Vision Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)」は、「電動化、デジタル化、サーキュラリティという中核分野における革新能力を結集したもの」とオリバー・ツィプセ会長は説明する。

そのうちデザイン分野は、「ノイエ・クラッセのデザインはBMWらしいものであり、モデル・ジェネレーションを飛び越えたかのような先進性を備えてる」(エイドリアン・ファン・ホイドンクは部門責任者)と中軸領域との位置づけを示した。また、「BMW i Vision Circular」は、BMWグループの持続可能性への取り組みを示しており、100%リサイクル可能な素材で構成された世界初の車両として打ち出した。さらに究極のデジタル・コンパニオンとなる「BMW i Vision Dee」は、ドライビングの未来におけるデジタル化の重要性を強調、2025年からの商品化を予定している。

次世代BMW iDriveの展望

インテリアは明快さと純粋さ、人間中心の操作性を特徴とした。BMW iDriveの原則を継承、アナログ式の操作系を最小限に減らした。一方、人間と車の統合としてBMWパノラミック・ヴィジョンにより、ノイエ・クラッセはフロント・スクリーンの幅全体に情報を映し出すことができる。ディスプレイはすべての乗員から見え、現実とバーチャルの世界をつなぎ、すべての乗員のユーザー・エクスペリエンスを変えることになるという。例えば、ドライバーはセントラル・ディスプレイに表示されているコンテンツをBMWパノラミック・ビジョンに移動させることができるほか、アクティブなドライビングのための新しいBMW 3Dヘッドアップ・ディスプレイで補完し、運転支援や道路案内などの必要な情報が、ドライバーの視軸に高精度の3Dアニメーションで表示する。

副原料を幅広く使用し、CO2を徹底的に削減

エクステリアでは初のソリューションを提示し、リサイクル素材の比率を高めると同時に混合素材の使用を避けた。ブラックのサイドスカートとバンパーが、光り輝くエクステリアにコントラストを与える。デブレツェンの新工場で製造されるノイエクラッセは、化石燃料を一切使わずCO2排出量を削減した原材料や副資材を幅広く使用することで、資源効率の高い個人モビリティを実現するという。

第6世代のBMW eDriveテクノロジーを搭載し、エネルギー消費の削減領域を拡大する。高効率の電気モーターと新開発の丸型バッテリー・セルは、従来のセルよりもエネルギー密度が20%以上高くなる。またEVの航続距離を最大30%向上させる。これらにより、ノイエ・クラッセは車両のライフサイクル全体にわたってCO2排出量を削減する。