• 2024-05-18

ボッシュ会長、車載コンピューター市場の拡大を指摘

ボッシュは4日、IAAモビリティ2023で記者会見し、シュテファン・ハートゥング会長は数十億ユーロの売り上げが見込まれる自動車用コンピューター市場について「2020年代半ばまでに数十億ユーロの売り上げが見込める」と述べ今後、モビリティデジタル市場が一段と拡大するとの見解を示した。また、eモビリティ事業での2026年60億ユーロ(9480億円)の売り上げ目標への達成見込みも合わせて明らかにした。

ボッシュは、ドライバー・アシスタンスとインフォテインメント用のコンピューターだけでも、2026年に30億ユーロ(4740億円)の売り上げを見込んでいる。モビリティ事業部門の2023年の売上高は、為替変動の影響調整後10%の堅調な伸びが見込んでいる。ボッシュはモビリティ・ソフトウェア企業としての地位を確立すると同時に、ハードウェアの専門知識をさらに発展させたい考えだ。このため、2024年1月1日付でモビリティ事業部門を再編し、部門を超えた協力体制を強化する計画も改めて説明した。

ボッシュは今年5月、ソフトウェアによって車の使い方やユーザー体験だけでなく設計方法が変わるとして、同社最大の事業部門として「ボッシュモビリティ」を来年1月に発足する、と発表している。現在の事業部門「モビリティソリューション」の売上高は前年比16.0%増の526億ユーロ(約7兆8000億円)で、年平均6%の成長を続けることで2029年までに800億ユーロ(約11兆8800億円)以上の売り上げをめざしている。