• 2024-05-18

ステランティスの英EV工場、生産開始

ステランティスの英国リバプール近郊のエルズミア・ポートに開設したEV工場でテスト生産が始まった、と7日現地報道が伝えた。オペル・ボクスホール向けにグループ初のEVバン「コンボ・エレクトリック」を生産し、来年からは「プジョーe-Partner」、「シトロエンë-Berlingo」、「フィアットE-Doblò」など乗用モデルも生産する計画だ。

同社は2021年7月、英国政府から100億ポンド(1兆8400億円)の投資支援を受けて、エルズミアポート工場をEV工場に転換する計画を打ち出していた。ステランティスにとって初のEV専用工場となる。関係筋によると、発表から2年間で工場が改修された、バッテリーパックの組立ラインが設置された模様だ。また、新しいテストコースや新しい部品倉庫も建設しており、2024年初頭に工場の完全稼働が見込まれる。

エレズミア・ポートのダイアン・ミラー工場長は「エレズミア・ポートでの電気自動車生産の開始は、工場の明るい未来を示すものであり、今後何年にもわたって自動車を生産し続けることを保証するものだ」と述べた。

エルズミア・ポート工場は1960年に建設され、1962年に「ボクスホールビバ」の生産を始めた。それ以後「ボクスホールビバ」や「ボクスホールシェヴェット」、「ボクスホール」「オペルアストラ」を生産してきた。合計生産台数は5万台以上にのぼる。