• 2024-05-18

現代自動車と起亜自動車、形状記憶合金によるスノーチェーン技術を共同開発

現代自動車と起亜自動車は10日、スノーチェーンと一体型のタイヤ技術を発表した。ホイールとタイヤの内側にスノーチェーンとなる形状記憶合金モジュールを配置し、電気信号で路面設置部に飛び出す仕組み。両社はこの技術を韓国と米国で特許出願中で、耐久性・性能試験などを続け量産化を図りたい考えだ。

両社の新技術は、ボタンを押すだけで形状記憶合金のスノーチェーンを自動的に展開する、というもの。ピザのように一定の間隔で放射状の溝を設けたホイールとタイヤを組み分け、その溝に形状記憶合金製のモジュールを挿入している。電流を流すと元の形状に戻るという形状記憶合金の特性を利用し、通常走行時にはホイール内部にある形状記憶合金はL字型に圧縮され路面とは接触せず、信号を送ると形状記憶合金が元の形状の「J」字型になり、モジュールをタイヤから押し出して路面に接触させる仕組みだ。

現代自の先進シャシー開発チーム長のパク・ジュンモ氏は「このイノベーションを、いつかは現代自動と起亜の車に導入されることを期待している」と実用化への意欲を示した。