• 2024-05-18

イヴェコは14日、現代自動車とフォード・トラックとの相次ぐ業務提携の取り組みを発表した。現代自とは、欧州市場向けバッテリー電気(BEV)トラックと燃料電池電気(FCEV)トラック開発で提携する方針を確認する意向書を交わし、またフォード・トラックと大型商用車用の新型キャビン開発協力に関する覚書に調印した。

現代自とは、燃料電池車を含むBEVの大型トラック開発に向けた協力関係をさらに強化する方針を確認した。両者は「それぞれの先進技術と資産を活用することで、持続可能な未来への移行を加速させることを期待している」とし、将来的な事業合弁も視野に入れている。両者は2022年3月にパートナーシップを開始し、2023年10月にはブリュッセルで開催されたバスワールドで「IVECO BUS E-WAY H2」を発表したほか、今年2月には現代自のeLCVプラットフォームをベースとしたBEV小型商用車を欧州向けに供給契約締結を発表した。

一方、フォード・トラックとは覚書に拘束力はないとしながらも、互恵的なパートナーシップを通じてトラックキャビンからの死角の解消など安全性について定めた「EUダイレクトビジョン規格」に則った車室内開発や、CO2削減のためのエアロダイナミクス向上に向けて強力していく考えだ。両者の調印式には、イヴェコ・グループのゲリット・マルクスCEOとイヴェコ・グループのトラック・ビジネス・ユニットのルカ・スラ社長、コチ・ホールディング・オートモーティブ・グループのヘイダル・イェニギュン社長、フォード・オトサンのギュヴェン・オジルト部長、フォード・トラックのエムラ・ドゥマン副社長が出席した。

フォード・トラックは、トルコに本社を置く「フォード・オトサン」の事業部門。イヴェコはフォード・ヨーロッパと合弁会社を設立するなど、フォードとの関係は深い。(2024年3月15日)